見出し画像

【木を元気にする】みんなの森の木々が育つ環境を手づくりで元気にする2日間

はじめまして。みどり公園課の塩田です。
今回は「大地の再生ワークショップin生駒台みんなの森」Day2の内容について皆さんにお届けします。

ワークショップレポート:Day2 2024/5/26

Day2は5月26日、講師は前回と同じく、大地の再生関西支部の西尾 和隆さん、加藤 博之さん、岩本 麻衣子さんです。
前回の内容を知りたい方は以下からご覧ください。


広場の水脈づくり

前回の大地の再生に引き続き水脈づくりを行いました。
大地の再生Day1から1ヶ月経ち、堀った水路を見てみると濁った水が溜まっていて、いつもぬかるんでいた広場の土はさらりと乾いていました。広場にはテーブルを置いていたのですが、地面がぬかるんでいるからかあまり使われていませんでした。しかし、地面が乾いてからは、テーブルの上に荷物が置かれたり、お昼を食べるのに使われていました。土の状態が変わるだけでこんなにも居心地の良い場所に生まれ変わるのだと感動しました。

テーブルの周りにみんなが集います

そして前回掘った水路を埋めていきます。
「せっかく掘った水路をなぜ埋めるの?!」っと思うかもしれませんが、実は理由があるのです!
まずは、水路が崩れないようにするため「点穴施工」をします。
杭を水路の端に沿って打っていきます。大きな金槌で打っていくのですごく大変。でも、すごく楽しい作業。日常生活の中で金槌を使うことなんてめったにないので、参加されたこどもたちも率先して作業してくれました。

大きな金槌で杭を打ち込む

次に水路の中に枝葉を下から大枝・中枝・小枝の順番で入れていきます。どうやら枝葉を入れていくことで、枝葉を伝って水を水路に流していくことができるようです。汗を流して掘った溝を埋めてしまうことに勿体なさを感じつつ作業を進めます。こうして埋めることで不自然に森にぽかりと開いていた水路がなくなり、人の手が加わりつつも森の元の姿に戻っていくんです。

講師の加藤さんの話を真剣に聞きます

階段づくり

午後からは、森にある急斜面の道を安全に歩くために階段づくり。
段差になる部分を掘り、そこに草や枝、炭を入れ上から土を盛り踏み固めることで階段になります。鍬で段差を掘る人、草や枝を入れる人、炭を入れる人に自然と役割分担ができていました。午後になると皆さん作業に慣れてきたのかスピードが一気に上がりあっという間に完成していました。

足で踏まれている小さな段差…どんどん作っていくと立派な階段になります

グランドカバー

市民の森には大きな桜のシンボルツリーがあります。その桜ですが通路の近くで状態があまり良くなく、元気を取り戻すために作業を行いました。
木の周りに炭をまき、クワで土に軽く穴をあけます。炭をまくことで半永久的に土が踏み固められにくくなり、穴を空けることで木の根が呼吸できるようになるそうです。その上から木の根の周りを笹の葉や枝葉でこんもりと囲みます。どんどん積み重ねていくと、この木の根の上を人が歩いていたようには見えなくなりました。

みんなで木の周りを草や葉で囲います

今まで使用していた道をふさぐ形でグランドカバーをしたため、新たに迂回するルートを作りました。道を作る目安をつけ、草を刈り、軽く耕し、ルートの両端に大きめの木材を並べていくと、道の完成です。
みんなで協力して作業するとあっという間でした。

グランドカバーしたシンボルツリーの横に小道が完成

次回のみんなの森は「昆虫観察」を実施します

6月は森の手入れと生き物さがし。森を元気にする草刈りや、伸びてきた木の間伐などをしていきます。森の中は風が通ってこれまでより涼しく感じられるはず。ぜひ体感してください。カナヘビや昆虫など、たくさんの生き物と出会える季節。虫取り網がない場合は牛乳パックとビニール袋で手づくりする方法をお教えするので持参してくださいね。

生駒台みんなの森はいつでも、だれでも入ることができる場所です。第4日曜日午前には、遊んだり手入れしたりしています。
次回のワークショップに参加したい方や、ただ自然の中で遊んでみたい方も、いつでもお越しくださいね!

みんなで集まって昆虫観察

※生駒台みんなの森に駐車場はありません。自転車またはバスでお越しください。