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感動ものの美味しさ!果肉がトロ~ッととろける「青なす(トロなす)」

皮の色がうすい緑色で、まるでまだ熟してないナスのように見えますが、その食感から「トロなす」と呼ばれることもあるほど、果肉がとろけるように美味しいのが「青なす」です。

確かに見た目はまだ青いですが、しっかり熟れています

青なすは、「白なす」や「トロなす」とも呼ばれます。一般的な千両茄子と比べるとずんぐりとした形で、一回りも二回りも大きく、一個で食べ応え満点です。

ただ、見た目からその“とろけるような美味しさ“が想像できないので、売り場では売れ残ってしまうこともあるのです。

焼くととろける食感でものすごく甘いです!

それはもったいない!多くの方に「青なす」の美味しさを知ってほしい!

生駒市でもこの味わいに惚れて、市内で「青なす」をもっと普及させたいと取り組んでおられる農家さんがいます。

大門町の田中勇治さん、80歳を迎えてもまだまだ現役で頑張っています。

田中勇治さんが、青なすを栽培するのは生駒山の中腹の大門町、山間の畑からは、南生駒の街が見渡せます。この地で代々受け継いできた田畑を守り、美味しいお米や野菜を育ててきました。

田中さんは、青なすの美味しさに惚れ込み、その種を譲り受け、生駒で栽培するようになりました。栽培するのに苦労がたくさんありますが、青空市場で直接オススメしたお客様から「びっくりした!美味しかったよ!」と喜んでいただくのがやりがいとなり、美味しい青なすを育てます。

今では、そのナスの種も栽培技術も農家の仲間たちと共有して、青なすを作る仲間を増やし、青なすがいずれ「生駒の特産品」と呼ばれるようにしていきたいと考えています。

畑から見える生駒の街はとても美しい
ここが青なすの畑
竹製の樋で生駒山の湧き水を畑にひきます

旬の時期はもちろん夏場なのですが、青なすの旬の時期は、8月~10月頃までと、一般的なナスに比べると少し遅く旬を迎え、お盆を開けたころが最盛期で、比較的長い期間楽しむことができます。

青なすの栄養素として特徴的なのは、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれていること。カリウムは汗をよくかく夏場には、体内の塩分調整など、体調を整えるために必須の栄養素です。また腸の働きを助ける食物繊維も多く含まれているのも特徴のひとつです。

たくさん実った青なす

美味しく食べるには!

果皮は少し固いのですが、果肉に水分が多く含まれており、加熱すると驚くほど柔らかくとろけるような食感になるのが美味しいポイントです。「トロなす」と呼ばれるのも納得のとろけ具合です。

焼いた青なすに味噌だれを付けて、どうぞ!

そのため、焼いたり炒めたりする調理がおすすめ、輪切りにしてナスのステーキにしたり、味噌田楽やチーズ焼き、みそ炒めなど。様々な青なす料理を楽しんでください!味噌やチーズなどの塩気がよく合います。

ただし、煮込んでしまうと崩れてしまいますので要注意です。

青なすのステーキ

バターの風味がよく合い、青なすの甘みが際立ちます

材料 (2人~3人分)
・青なす・・・1本
・醤油・・・小さじ2
・みりん・・・小さじ2
・バター・・・4g(小さじ1ほど)
・かつお節・・・おこのみで
・サラダ油・・・大さじ1

1.青なすを幅2cmほどの輪切りにして断面に格子状の切り込みを入れる。
2.サラダ油をフライパンで熱し、輪切りした青なすを入れ、中火で焼き色がつくまで焼いたら、裏返しふたをして5分ほど弱火で火を通す。
3.醤油とみりんを加えバターを溶かしながら、青なすに絡めていきます。
4.タレが絡んだら、器に盛りたっぷりカツオ節をたっぷりかけたら完成です。

青なすの肉巻き

甘辛く焼けた豚肉の中にとろける青なすの旨みが詰まってます

材料 (2人分)
・青なす・・・1本
・豚バラかロースの薄切り肉・・・200g(8枚)
・小麦粉・・・適量

【調味料】
・お酢・・・大さじ1
・しょうゆ・・・大さじ1
・酒・・・小さじ1
・みりん・・・小さじ1
・砂糖・・・小さじ1
・すりおろししょうが ・・・小さじ1

1.青なすのヘタを切り落とし、縦に8等分に切ります。
2.切ったナスに豚肉を斜めに巻き付けていきます。
3.小麦粉をひいたバットに乗せ、小麦粉をはたきながら薄くまぶします。また、調味料を混ぜ合わせおきます。
4.中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、巻き終わりを下にして焼きます。
5.豚肉にこんがりと焼き色がついたら、調味料を加えて中火で炒め合わせ、味がなじんだら火を止めます。
6.お皿に盛り付けたら完成です。
  お好みで青ネギの輪切りや大葉を添えてお召し上がりください。

青なすとピーマンの南蛮漬け

味がしみ込んだ2日目もおすすめ!

材料 (4人分)
・青なす・・・2本
・ピーマン・・・3個

【漬け込み用調味料】
・醤油・・・大さじ3
・みりん・・大さじ3
・お酢・・・大さじ2
・砂糖・・・大さじ1
・豆板醤・・小さじ1
・すりおろしニンニク・・小さじ1
・すりおろし生姜・・・・小さじ1
・長葱のみじん切り・・・10cm

1.青なすのヘタを切り落とし、乱切りにします。
2.ピーマンもヘタと種を取り、乱切りにします。
3.調味料を合わせて、耐熱の容器に用意しておきます。
4.フライパンでゴマ油を熱しナスを炒めます。
5.ナスにこんがりと焼き色がついたら、ピーマンを入れてしんなりするまで炒めます。
6.炒めたナスとピーマンを熱いまま、調味料に漬け込み10分ほどで完成です。

甘くてとろけるような青なすをどうぞ!

見た目には想像ができないほど、甘くて食感の柔らかい「青なす」。8月から10月の旬の時期には、青空市場や移動販売、その他直売所で青なすが出回ります。

様々な食べ方でとろける美味しさをぜひお試しください。

生駒市内の青空市場情報はこちら!

南生駒の青空市場の様子

取材させていただいた田中さんは、南生駒駅前で毎週木曜日開催している青空市場「生駒新鮮会木曜市」やベルテラスいこまの青空市場に出品しています。また他にも市内各所で生駒産野菜を販売していますので、ぜひお越しください!

他にも生駒市内の青空市場や移動販売で出会えます。
新鮮野菜が買える!青空市場や移動販売の開催情報

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