【協創対話プロジェクト報告】コミュニケーションロボットの活用で、学校に登校しにくい子どもたちの“できる”という前向きな気持ちを育む 三菱総研DCS×生駒市
こんにちは。
私事ですが、新年度を迎え、公民連携係は公民連携推進室となりました。
さらなる連携促進のため、協創対話窓口の活性化はじめ、今年度も様々な民間事業者等の方々との取組実現に尽力してまいります。
今回は、三菱総研DCS株式会社から提案いただき、2023年8~12月、壱分小学校にて【コミュニケーションロボット Link & Robo for グローイング】を利用した事例の紹介です。
内容としては、
「学校に登校しにくい子どもたちの“できる”という前向きな気持ちを育むサービス」
の実証実験を行いました。
Rink & Robo for グローイングは、Aldebaran社が開発した小型二足歩行ロボット「NAO」を使用しています。
NAOは、関節の柔軟な動きによって人間らしい動作が可能な点や、体長約60㎝、重さ約5㎏と床の上でも机の上でも使える点が特徴です。
三菱総研DCSでは、2019年から実証実験を行い、2022年より「Rink & Robo for グローイング」サービスの提供を開始しました。
NAOを活用することで、子どもたちのコミュニケーションが増加すること、前向きな気持ちで苦手なことに取り組めること、また、教員の支援にも繋がることなどの効果が期待されています。
実際に設置してみると、子どもたちは、NAOと一緒に散歩したり、クイズやかるたなどで遊んだりするなど、友達のような感覚で楽しんでいる様子が見られました。
加えて、事業終了後にはNAOのイラストを描いて三菱総研DCSへ送るなど、非常に気に入っていたようです。
三菱総研DCSの担当の方からも、今回の実証実験に対し、前向きなフィードバックをいただけました。
顧客ニーズを聞いて開発やカスタマイズに活かすといった面で相性が良い。
特に今回は、正式リリースから1年のタイミングで、更に改良していくフェーズにおいて、子どもたち及び先生たちがどう感じるか、どこに難点があるか、などを知ることができた。エンドユーザーの声を直接聞ける機会は有り難く、特に市民の方との接点を持つことはなかなかないので、貴重な経験となった。
自治体との連携、実証実験などでも、双方の熱量はポイントとなるが、今回、生駒市の関係者が前向きで、特に担当の先生は具体的な使用場面や方法を考え出してくれるなど、積極性があって非常に良かった。
このように、協創対話窓口を利用いただいた民間事業者等の方々からは、新たなサービス等に対する市民さんの生の声や反応を得られるといったメリットに感じていただいています。
同時に、取組実現のために、担当課や窓口の関係者が前向きな姿勢で臨んでいることも好評の声を聞くことができており、嬉しい限りです。
我々、窓口担当として、提案者と市役所内のニーズとをうまく結びつけられるよう、小回りを利かせながら、取組実現を目指してまいります。
ご興味のある民間事業者等の皆さま、ぜひこちらをご覧いただき、生駒市協創対話窓口にご提案いただけますと幸いです。
※Aldebaranの小型二足歩行ロボット「NAO」を活用し、三菱総研DCSが独自にサービスを提供しています。
※「NAO」はAldebaranの登録商標です。
※Link & Roboは三菱総研DCSの登録商標です。