旬だけの希少な美味しさ「生落花生」
生落花生ってご存じですか
落花生といえば、千葉県の名産品。千葉県では、全国生産量の80%以上もシェアがあるそうで、国内生産量の90%以上が千葉県と茨城県で作られています。旬の時期に千葉県の道の駅などでは、採れたての生落花生がずらっと並びます。生落花生は、鮮度がとっても重要なので、落花生の産地じゃないとなかなか手に入りません。
そんな生落花生ですが、実は生駒市でもわずかな期間だけ、手に入れることができます!
落花生は土の中で育ちます。
マメ科ラッカセイ属の落花生は、南米が原産とされ、江戸時代に日本に伝わったといわれています。
南京豆やピーナッツ、地豆などさまざまな名前で呼ばれますが、落花生は、花が咲いた後にツルが地中にもぐり、その先に殻付きの実がなることから「落花生」という名前になったそうで、土の中で育ちます。
旬は9月下旬から10月頃で、その時期には生の落花生をスーパーなどで見かけることがあります。乾燥させたものは長期保存が可能なため、一年中流通しています。
生駒の落花生農家さんにお邪魔しました。
生駒市南田原で就農する山本昌史さんは、「いこま満天ファーム」を経営し、多品目にわたる様々な野菜を無農薬で育てています。
落花生は、5月ごろに種まきをして、9月下旬から収穫が始まります。土の中に豆があるので、その成熟度合いを見るのはとっても大変。たった数日早く土から起こしても、実が柔らかすぎて売り物になりませんし、逆に数日遅くなると土の中で傷んでしまいます。
山本さんも、試し堀りをしたり、試行錯誤しながら、収穫のタイミングを計ります。葉っぱの色づきを見ながら、葉っぱのわずかな色の変化を見逃さずに収穫します。
生落花生は鮮度良いうちに湯がこう!
生落花生は、鮮度が命です。収穫後すぐに天日干しで、乾燥させれば通常の落花生として保存することができますが、生のままでは、1週間も保存することができません。購入したらまずは塩ゆでするのがおすすめです。
まずは、生落花生を殻ごと水で洗って、土を落としてから、塩ゆでをします。塩水は通常の野菜の塩ゆでより塩を多めに入れてくださいね。1.5リットルの水に大さじ2~3杯が目安です。
沸騰したら、生落花生を入れて25~30分ほど茹でてください。
あとはお湯を切って冷めるの待つだけ!
すぐ食べない分は冷蔵庫でも冷凍庫でも保管できますので、お好きな時にお召し上がりください!
自然な甘みがたっぷり生落花生
茹でたての生落花生は、塩の風味が落花生本来の甘みを引き立てて、ホクホクとしてあまみたっぷりの美味しさです。食感も柔らかくまろやかで、口に入れると掘りたての風味が口の中いっぱいに広がります。まさに一度食べ始めると止まらない美味しさ
今回取材した山本さんの生落花生は、みのりの里「しらにわ」で販売中です。期間中、収穫があるときに山本さんが直接納入しています。
生駒市でも、農家さんが直接販売する青空市場や移動販売を開催しています。地域ごとの農家さんの収穫状況や作物によって、さまざまな野菜が並びますお近くの方はぜひ、足を運んでみてください。