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見つけた虫をカードに!?昆虫博士と過ごす観察会


昆虫博士川邊 透さんによる観察会を開催

みどり公園課の関口です。暑い日が続く中、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私は野球を見るのもするのも好きなので、熱中症に気をつけながら白球を追う日々を過ごしています。
そんな暑い8月25日(日曜日)に、恒例の生駒台みんなの森を開催しました。木々に囲まれたみんなの森は、体感温度が少し低く、ほんのり汗がにじむ程度の温度感でした。
この日は、昆虫図鑑などを手がける昆虫博士の川邊 透さんが来てくださり、生き物観察会を実施。この時期らしい催しに私も胸が高鳴りました。

昆虫って面白い

かくいう私も幼少のころは夏になるとセミを捕まえまくったり、カブトムシを探しに親と夜道を散策するなど昆虫好き少年でした。
当時はカブトムシやクワガタムシを題材としたカードゲームなども流行っており、そのころの知識がまさかこんな形で役立つとは思ってもみませんでした。
観察会を始める前に、川邊さんが昆虫を観察する際の注意事項などを説明。昆虫は複眼と呼ばれる眼を持っていて、人とは違う見え方がしているのは知っていましたが、横の移動には敏感で縦の移動には気が付きにくいという話はまさに目からうろこでした。
川邊さんの話に真剣に耳を傾ける子もいれば、早く探しに行きたいとうずうずしている子もいるなど、観察会開始前から普段とは違う雰囲気が流れていました。

観察の極意をわかりやすく説明する川邊さん

普段とは違う目線で

川邊さんの説明が終わると子どもたちは一斉に森の中へ!真剣な目で生き物を探していました。
子どもたちの冒険を見守っていたのですが、探している様子がいつもと違います。
過去の市民の森では、捕まえるのが目的でたくさん捕まえることにみんな楽しんでいる様子でした。
しかし、今回は捕まえてからが本番。川邊さんのところに走って
「博士ー!これなんて虫?」
「これ見てこれ見て!」
と積極的に虫について聞いている様子でした。
普段はカブトムシやセミ、カナヘビなどの生き物が人気でそれらを中心に捕まえています。
前述にもあるように私自身もそういう生き物が好きで幼少期は追いかけていました。
しかし、事前の川邊さんのお話がとても興味深かったのか、葉っぱの裏や木の幹を注意深く観察し、小さい虫を見つけたり、足元に目を光らせて落ち葉などの隠れた昆虫を見つけるなど普段とは違う視点で探していました。

立派なカマキリに子供たちも大興奮
小さな虫にも目を凝らして観察します

ファインダー越しの輝き

今回のイベントは昆虫観察と写真撮影について、川邊さんに教えていただきました。
昆虫の写真は接写と呼ばれる近くのものを撮る方法を使います。スマートフォンではなかなかうまく撮れず、コツが必要です。
子どもたちは試行錯誤し、最高の1枚を目指してたくさんシャッターを切っていました。
実はこの撮った写真、この後使うことになるんです。

捕まえた昆虫を見せて川邊さんに解説をしてもらいます。
何気なく捕まえた虫が実は珍しいものだったことも

撮った写真が世界で1枚の昆虫カードに変身

撮影した写真は、いきものAI図鑑「Biome(バイオーム)」を使って投稿。その情報や川邊さんから教えてもらった情報をもとに、自分だけの生き物カードづくりを行いました。
参加した子どもたちは真剣に情報をカードに記入。中には絵を描く子もいてました。
この企画は私の発案なのですが、前述にもあるように小学生の頃は昆虫カードゲームが全盛期で親と買い物に出かけたときはゲームセンターで必死にプレイしたのを今でも覚えています。
その時の説明欄や情報を今でも覚えているくらい楽しいことを通して覚えたことは定着しやすいと思っていたので、このイベントを通じて、少しでも生き物や自然環境を好きになってもらいたいなと思って企画しました。
ちなみに余談なのですが、カードにはランダムでグー、チョキ、パーがふられており、じゃんけんできるシステムになってます。必殺技を考えたり、特徴を考えたり、楽しみ方は無限大ですよ。

思い思いの情報を書き込み、世界で一つだけのカードが出来上がります。

自然環境と学び

私はもともと生き物が好きでカナヘビやセミ、カブトムシなど、生き物と触れ合う機会が多い環境で過ごしました。生き物とのふれあいでしか学べない貴重な経験もあったと感じています。そういった経験や体験の場にみんなの森がなればいいなと思っています。
その空間づくりのお手伝いができるよう、頑張っていきたいです。