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生駒野菜を美味しく調理!第8回いこまレストラン開催報告@パリワール村

いこまレストランとは?

生駒産野菜の市内流通拡大を目指し、市内の飲食店と生産者をつなぐ「いこまレストラン」。イベントでは、市民の皆様にもモニターとして参加していただき、生駒産野菜を取り入れたメニューを試食していただいて、生駒市の農業について考えるワークショップを開催しています。

今までの「いこまレストラン」はこちらから!

パリワール村で開催しました

今回は、12月18日(水)に生駒市鹿畑町のネパール料理店パリワール村さんにご協力いただき、2名の農業者をお招きして開催しました。

築100年以上の古民家を改修してお店を経営しています

パリワール村さんは、鹿畑町の古民家を改装して、居心地の良い空間を作り、ネパールでの日常食である「ダルバート」を提供するネパール料理店です。ネパール出身のシェフたちが、ネパールの飾らない毎日でも食べられるような味わいの料理をふるまいます。

ダルバートは、毎日食べても食べ飽きない家庭の味わい。

オーナーご夫婦は、できるかぎり生産者の顔がみえる地元野菜にこだわり、極力農薬を使用しない野菜を使って安心できる料理をふるまいたいという思いが強く、ご自身でも畑仕事をして野菜を作るほどのこだわりっぷりです。

季節になるとお店の軒には干し柿がつるされたり、スペースがあれば美味しいお野菜を育てています。さらにお店の裏には、かわいい山羊さんも飼っていて彼らが草刈りを手伝ってくれるそうです。

のんびりとした空気が流れるのどかなお店です
かわいい山羊さんと一緒に

2人の農家さんにご協力いただきました。

そんなご夫婦の期待に応えるべく、今回ご協力いただいた農家さんが、南田原の山本昌史さんと高山の平沢大さんです。

山本さんから今回提供していただいたお野菜

山本さんは、もともとメーカーに勤めていたのですが、家族に安心して食べてもらえる野菜が作りたいという思いから、新規就農して安心安全な野菜作りに取り組んでいます。また、2024年の生駒市農業祭農産物品評会では特賞を受賞するほどで、その腕は確かなものです。「みのりの里しらにわ」や市内各地のマルシェに出店しています。

平沢さんから今回提供していただいたお野菜

平沢さんも新規就農で野菜作りを始めた農家さんです。細やかな栽培計画に基づいて、多種多様な野菜を育てながら、お客様の需要に合わせて野菜の食べ頃を微妙に調整できる野菜作りのプロフェッショナルです。「みのりの里しらにわ」や「旬の駅各店」、「よってって秋篠店」をはじめ、市内各地のマルシェに出店しています。

畑の見学にも行きました

また、事前にいこまレストランで使う野菜を決定するため、パリワール村のシェフの方と一緒にそれぞれの農園に伺いました。

山本さんの農園

山本さんの畑では、ビーツやモモカブ、アレッタの生育状況を確認しました。畑を歩きながら、どんな風に料理するかシェフたちは目を光らせながら、山本さんのお話を伺いました。

平沢さんの農園

平沢さんの畑では、パッチワークのような見事なレタス畑と何種類ものキャベツ、そして奈良のこだわり野菜「大和太ねぎ」を見せていただきました。
平沢さんの熱いお話を伺いながら、一つひとつの野菜に対しての理解を深めました。

こんな料理になりました

そんな生駒産野菜をたっぷりと使った色鮮やかなダルバートが完成しました。今回のダルバートは、葉にんにくを使ったネパール風チキンカレーと生駒産野菜のタルカリやサブジ、そしてアチャールをたっぷりと作りました。

生駒野菜を使ったダルバート

●カレー
 葉にんにくを使用したネパール風チキンカレー

●タルカリ・サブジ(炒めもの)
 カーボロネロとアレッタ、大和太ねぎ、白ネギ、キクイモ、鳴門金時、ニシユタカ、ムラサキキャベツ

●アチャール(和え物・漬け物)
 ビーツのキヌア和え、モモカブのお漬物

●サラダ、その他
 りんごソースのレタスサラダ、ミックス根菜サラダ、ミックス野菜天ぷら

総勢14品、大満足の生駒野菜のスペシャルダルバートになりました。

簡単ワンポイントレシピ

タルカリやサブジは、どんなお野菜でも美味しくいただけるネパール風の炒め物、適量のサラダ油にクミンシードを入れて、一口大にした野菜を炒めます。塩とクミンパウダーで味を調えれば完成です。

どこの家にもある食材だと、キャベツや小松菜、ブロッコリーなどでお試しください。根菜類は、千切りにすると炒めやすいです。

スイートポテトのパニプリ

最後にミタイ(スイーツ)もふるまわれました。
こちらは、ネパールで人気のパリパリのスナック「パニプリ」に、山本さんが貯蔵してくれたとっても甘い安納芋のスイートポテトをいれた食感が楽しいスイーツです。

丸くてかわいいパニプリ!とってもキュートです。

パニプリは、スイーツに使われることは少なく、スイートポテトを入れたパニプリは、パリワール村のオリジナルメニューです。パクっと口に掘りこむとパリパリとした食感の中にスイートポテトのねっとりとした甘みが広がり、食事の後の満足感をさらに深める美味しいスイーツになりました。

かわいく写真に撮りたくなる安納芋の映えスイーツ!
みんなで美味しくいただきました!

ワークショップでも話しました

食後は、市民の皆様と生駒の食と農の未来にむけて、生駒市の地産地消の取り組みを学び、生駒産野菜の消費拡大を目指して皆さんと話しました。

生駒市のように消費地が近い都市近郊農業は、地産地消が大きなキーワードになります。今回も生駒産野菜を地域内で販売するために取り組んでいくべき、アイディアを皆さんからいただきます。

今回皆様に話していただいたテーマは、山本さんからお題をいただいて、B級品の扱いについて話し合いました。

活発な意見が飛び交いました

B級品の販売や活用について

ワークショップのお題

農産物なので、どうしてもB級品ができてしまうことがあります。お客様と直接対話すれば、B級品に理解をしてくださるのですが、実際には売れ残ってしまい、自家消費や畑での廃棄につながっています。B級品を活用するアイディアを皆様からいただきたい。

皆様から頂いたアイディア

・B級品の日を作って集中販売する
・B級品というネガティブな名称を避けて、ポジティブな販売名を募集する
・子どもが買いたくなるような名前で販売できないか
・試食をしたり、食べ方がわかるような売り方をする
・たけまるくんとコラボして野菜を販売する
・環境にやさしい個性のある野菜として売る
・付加価値のある加工品を作る(ポタージュスープ・冷凍保存)
・スーパーにB級品だけのコーナーを設置する
・自治会での販売や青空市場をもっとPRして販売する

たくさんのアイディアを参加者の皆さんからいただきました。ありがとうございました。

また、今回参加してくださった平沢さんから、ご指摘いただいた点ですが、このB級品の販売については、実はいろんな考え方があります。

例えば、B級品が売れてしまうことで品質が崩壊してしまうことや信用が失われることもあります。また、B級品をやみくもに値下げすることで、努力して品質も保っている農家さんに迷惑をかけてしまうこともあります。

そういったことも含めて付加価値をつけるようなB級品の販売法や加工利用を考えていかないといけないという話も伺いました。

美味しい生駒産野菜をみんなでいただきながら、生駒産農業の未来について皆で話した「いこまレストラン」、最後に山本さんと平沢さんの野菜の販売会を実施して、無事終了しました。

最後に記念写真

いこまレストランモニター募集中

生駒市農林課では、このような「いこまレストラン」という企画を年に3回ほど企画しています。つきましては、事前登録モニターを市民の皆様から募集しています。開催日が決定次第、事前登録モニターの皆様にご連絡差し上げ、本募集開始させていただいています。

詳しくはこちらをクリック↑

ご興味のある方はぜひお申し込みお願いします。

●募集対象:18歳以上の方(高校生を除く)
●参加費用:500円(当日現金にてお支払い)
●募集人数:各回10名程度
●募集条件:当日の様子をSNSに掲載できること


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