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いこま未来Lab Day1キックオフ・顔合わせ会レポート


こんにちは!ここにあるインターンの伊藤と速水です。

いこま未来Lab」はこれから約半年間にわたって行われるプロジェクトです。本レポートではチームを統括しながらプロジェクトの企画から実践までをマネジメントするプロジェクトマネージャー(以下「PM」という。)と、試行錯誤する高校生の姿を大学生の視点からみなさんにお伝えしていきます。

頑張りたい!という気持ちの半面、私にできるのかなという不安を、高校生だけではなく、PMや大学生スタッフも感じています。だけどみんなでわくわくする気持ちを大切に前に進んでいきます!このレポートを読みながら半年間応援していただけると嬉しいです。

さて、今回は7月23日(日)に「門前おかげ楼」で開催された【Day1】キックオフ・顔合わせ会の様子をお届けします。

文:ここにあるインターン 伊藤茅花(いとう つばな)・速水瑠奈(はやみ るな)

ワクワクと緊張の中、キックオフ・顔合わせ会がスタート!

宝山寺駅を降りて徒歩5分の場所にある門前おかげ楼
大正5年に建築され、長年料理旅館として使用されていた建物をリノベートし、人と人をつなぐ場所としてレンタルスペースの貸出も行っています。

そんな想いが込められたこの場所に13人の高校生が集まってきました。
ほぼ全員が初めて訪れるこの場所に無事到着できたことに一安心。

だんだんと仲間が集まり顔を見合わせると、みんなと仲良くなれるかなという緊張感がものすごく伝わってきました。

急な階段が続く宝山寺周辺。しかし、この階段を上がり、門前おかげ楼に入ると、窓からは絶景が広がっている

高校生とPM、大学生スタッフの距離がぎゅっと縮まったワークショップ

ここにあるインターンの伊藤、速水発案の2つのワークショップを行いました。1つ目は「ウソ・ホントゲーム」。

自分のことを紹介するキーワードを3つ書き、必ず1つウソをつきます。そして、聞き手が質問をしながら、そのウソを当てるゲームです。

高校生3人、PM、大学生スタッフの5人が一つの班になって、基本情報から意外な一面までお互いのことをゆる〜く知ることが目的となっています。お互いの素性を知ることで、今後プロジェクトを進める上で何か困った時に相談しやすい関係になってほしいという願いを込めました。

前半は場の雰囲気を伺いながら質問している様子でしたが、後半になるにつれて緊張がほぐれ、好きなアーティストやYoutubeなど趣味の話まで共有できる関係になりました。

どこにウソをつくか、どんなウソをつけば見破られないだろうか考え中

2つ目は「一番高いペーパータワーをつくろう」。ルールは簡単で、紙とセロハンテープを使ってタワーをつくります。一番高いタワーをつくった班の勝利です。

高校生3人と大学生スタッフ1人で班を組み、戦略を5分で考え、いざ実践。制限時間は5分間です。なるべく速く紙を折り、スピード勝負する班もあれば、きっちり役割分担をして積み上げる班も。

紙を丸めて円柱にする班もあれば、折り目をつけて三角柱を作る班も。どちらの方が安定したタワーを作れるのか??

後半になるにつれてタワーがかなり高くなり、全身を使いながら制作。そして残り1分、最後の追い込みで、、まさかの

どうやら紙だけでは安定した土台を作れなかったよう...

倒れる。そして横の班のタワーに当たり共倒れ、、、

高くなるにつれて土台の部分が支えきれなくなり、すべてのチームのタワーが崩れる結果となりました。

予想外の展開にみんな大盛り上がり。最初は落ち着いた雰囲気の高校生たちでしたが、ヒートアップするにつれて賑やかになり、高校生らしい一面も見られました。

そして最後にチームで動くために必要なことや、反省点などの振り返りを実施。

最初は中々意見が出なかったものの、大学生スタッフの補助があり「諦めないマインドが大事」「いけるやろって調子に乗っていた」「意見を気軽に言い合える環境が必要」という意見が出ました。

実はこのワークには、大学生スタッフが高校生とのコミュニケーションの取り方を掴むことが裏テーマとしてありました。

大学生スタッフは対話を通じて高校生の自発的な行動や成長を促すとともに、少し年上の先輩として様々な相談にのったり、アドバイスをしたりしていくことが求められます。

大学生スタッフの3人がワークを通して少しでもコツを掴んでくれていたら嬉しいです(といっても、このレポートを書いている私たちも大学生なのでコツを掴めるよう努力します)。

お昼休憩もパワフル!宝山寺プチ散策

出会ったばかりの頃の緊張がほぐれ、それぞれの学校の話で盛り上がるお昼休憩。

みんなが弁当を食べ終わり、時計をみると休憩時間が30分残っていました。「じゃあ宝山寺まで行こうよ」との呼びかけで急遽5分ほど登山。

今日初めて会ったとは思えないほど、素敵な笑顔の写真が撮れました。

午後の部は生駒について知ることからスタート

午後の最初は、生駒の現状について地域コミュニティ推進課の白川さんが熱く語ってくれました。

「脱ベッドタウンを実現するにはつながりが必要」

ベッドタウンとは、一般的に独自の産業基盤を持たず、主に大都市への通勤者の居住地としての役割を果たす都市のこと。

生駒市はまさに大阪のベッドタウンとして発展してきたまちであり、地域内消費が少ないことや、住民の地域に対する愛着や関心が乏しいといった課題があるそう。

これからの地域に必要な変化を生み出すためには、地域の中で日常の関係(つながり)を増やすことが重要であり、そういった関係を築く機会や場所をうまくデザインすることが大事だと伝えます。

いこま未来Labで普段の暮らしの中では出会うことのなかった高校生と生駒の大人をつなげたいと熱意を込める白川さん

「人と人との関係が変わると意識が変わる。そして行動が変わり、結果につながる」

一見難しく聞こえますが、今日の高校生にも言えることではないでしょうか。

今日出会った頃は、お互いのことを何も知らない状態でした。けれど、段々仲良くなるにつれ、ここにいるみんなと一緒に何かやってみたい!という気持ちが芽生えている。この感覚こそが、生駒を盛り上げるカギになりそうです。

白川さんの熱い想いを聞いた高校生は「確かに親と友達以外のつながりがない。地域の大人のことを知らない」「生駒駅から電車に乗る人は多いけど、生駒で降りる人は少ない」「ずっと生駒に住んでいるからこそ、この現状が普通だと思っていた」と普段の生活と照らし合わせながら、生駒の課題に対する理解を深めていました。

生駒で活動する先輩のお話

話してくださる先輩はPM(プロジェクトマネージャー紹介)の3名。

地域で様々なご活躍をされており、それぞれの分野において豊富な経験をお持ちの方です。仕事で地域と関わる方もいれば、プライベートの時間で関わる方も。

・地域の人を巻き込みながら継続したイベントを育てるには、大変なことをしないことや力みすぎないことが大事。

・人を巻き込むには個人にメッセージを送ることが大事。だけど、しつこく送りすぎない。

・バズるなど爆発的な盛り上がりが重要視されがちだけど、イベントの趣旨や目的を理解してもらって継続的なファンを作ることも大切。

とプロジェクトを進めていく上でのアドバイスをいただきました。

アイデアやマインド次第で生駒を面白くできる事例に驚きながらも、プロジェクトを通して自分たちもその一員になれるかもしれないというワクワクを抱きながら講義を聞く高校生たち

高校生からは「自分の好きなことを仕事にしていることが素敵」など自分の進路の参考にする声もあれば、「どうやってユーモアのある企画などを考えているんだろう?」「イベントを継続させるにはどうしたらいいのか?」「どうやって人を巻き込んだのか気になる!」などプロジェクトを進める上でヒントとなる質問が飛び交いました。

どの高校生も先輩の話を自分と結びつけながら考えを巡らせる姿にこれからの期待が膨らみました。

YOUはなにしにいこま未来Labへ?

みんなの仲がかなり深まったところで、半年間共に取り組むメンバーを少し深掘りしていこう!ということで、高校生からプログラム参加に至った経緯を色んな角度から聞いてみました。

トピックスはこんな感じ⇩

1.これまでの人生で印象的だった出来事は?
2.今何にワクワクしている?これからどんなことでドキドキしたい?
3.今回の取り組みたいテーマや学んでみたいことは?

さっきとは雰囲気が変わり、少し真面目な空気に。頑張ってみたいことを勇気を出して仲間に伝えます

「吹奏楽部に所属していて、顧問の先生から部員としての自覚と意識がないのかと指摘を受けた時にハッとした。今回のプログラムでは、メンバーとしての自覚を持ってたくさんの人と話し、大人の力も借りながら生駒がより良くなるようなことを実現したい」

「学校の校則を変えたいと活動していた。今では校則を変えたという結果よりもその過程に意味があったと感じている。今回のいこま未来Labでも過程を大切にしていきたい」とそれぞれのエピソードを語ってくれました。

また「地域の大人と関わることでどんなことがプロジェクトになるのか楽しみ!」「チームメンバーみんなで発見したものを実践できることにワクワクしている」といったチームでの活動への期待も膨らんでいる様子でした。

さらに、「人と話すのが苦手なので、初対面でも人の目を見て話せるようになりたい」と自分自身と向き合った目標を掲げる高校生もいました。

個々の目標・目的が関わりの中でどう活きるのか楽しみです!

Day1キックオフ ・顔合わせ会を終えて

イベントが終了し、高校生が解散した後に、PMと大学生スタッフと、運営で降り返りを行いました。

「高校生だからといって彼らを子ども扱いせず、対等に関わる必要がある」との意見がありました。自分自身と真摯に向き合い、真面目に取り組む高校生の姿には年齢の近い私たちも脱帽です。

高校生と地域の大人が出会うことで、これからどんなことが実現できるのか楽しみです。

また、大学生スタッフからはプロジェクトを進める前に、仲良くなるワークを行ったことで参加者同士の関係がほぐれ、発言しやすい空気をつくることができたという感想も。

PMからは「周囲の意見はひとまずおいておいて、自分自身と向き合って、本当にやりたいことを語ってくれるような関係づくりをしていきたい。」とポジティブな目標を伺えました。

次回はついにチーム分けを行い、プロジェクトのアイデア出しを行います。レポートも随時更新していくので、ぜひ引き続きチェックしてみてください〜!

その他、「こんなことで高校生のお手伝いできるよ!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡・お力添えいただけるとうれしいです。

現場からは以上です!


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