ほんまにワサビみたい!ぴりっと辛くて美味しい野菜「わさび菜」
「おーい!この野菜なんやけど、美味しいのになかなか売れないんだよ。
美味しい食べ方を伝えてくれないか?」
と声をかけてくださったのは、生駒の野菜農家の井上さん。年間70種類近くの野菜を育てる野菜づくりのプロフェッショナル。
冬から春に出回る葉物野菜の中に「わさび菜」という野菜があります。
確かにあまりなじみのない野菜ですが、見た目は、ギザギザのフリル状の葉野菜で、葉が広がった水菜のようで、ぴりっと辛くて風味もよく、食感はシャキシャキと歯ざわりがよくて美味しいんです。
その名前からワサビの一種とも思われがちですが「葉わさび」とは別物で、風味がワサビに似ていることから名付けられたアブラナ科アブラナ属カラシナ種の野菜です。
わさび菜の旬の時期
わさび菜は日本各地で栽培されますが、露地物は秋から春にかけて多く出回り12月〜4月頃に旬を迎えます。寒い時期のほうが、ピリッとした辛さが強く、暖かくなると辛味はマイルドになります。
おいしいわさび菜の見分け方
鮮度の良いものは、葉に張りがあり、ボリューム感を感じます。また葉の先端までみずみずしく、鮮やかな明るい緑色でツヤがあるものがおすすめです。
鮮度の良いものは、葉がやわらかく生で食べられるので、手軽にサラダでぜひお召し上がりください。
わさび菜の美味しい食べ方
わさび菜は、葉がやわらかく食感はシャキシャキしているので、さわやかな辛味を楽しみながら、お肉や魚と一緒にサラダやサンドイッチにして食べるのがおすすめです。お刺身のツマにもよく合いますよ。
お肉やお魚にあわせてどうぞ!
また辛みのある風味がお肉にぴったりで、自家製のローストビーフの付け合わせにおすすめです。さらにお魚にもよくあうので、カルパッチョにしてお刺身を巻いて食べるのもGOOD!
さっと火を通してお好みの白身魚で作るアクアパッツアもおすすめです。
今回は、簡単ローストビーフとアクアパッツアのレシピを紹介します。
わさび菜とローストビーフ
材料
牛もも肉ブロック・・・250g~300g
塩・・・小さじ1杯
すりおろしニンニク・・・小さじ1杯
こしょう・・・適量
1. 牛もも肉ブロックを常温に戻しておく。
2.お肉に塩とニンニクをすり込んで、こしょうを適量ふりかけて30分ほど寝かせる。
3.フライパンを熱してサラダ油を敷き、強火で表面を焼く。
4.クッキングシートを敷いた耐熱皿の上にのせて、予熱した120℃のオーブンで25分ほど焼く。
5.焼き上がったら、30分ほどオーブンの中に放置して完成!
お好みの厚さにスライスして、わさび菜を添えて、お好みのソースをかけてお召し上がりください。
わさび菜のアクアパッツア
材料(2人分)
白身魚(鯛やタラなど)・・・2切れ
わさび菜・・・4枚
ミニトマト・・・6個
ブラックオリーブ・・6粒
玉ねぎ・・・半分
ズッキーニ・・半分
ニンニク・・・1かけ
<調味料>
オリーブオイル・・・大さじ1杯
白ワイン・・・50CC
水・・・150CC
塩・・・適量(小さじ1/4〜1/3程度)
こしょう・・・適量(さっとふりかける程度)
1.ミニトマトはヘタをとって半分に切っておき、玉ねぎは薄めのくし切りに、ズッキーニは輪切り、わさび菜は適当な大きさにちぎって、ニンニクはみじん切りにしておく。また魚の切り身は皮に切り込みを入れておく。
2.オリーブオイルとニンニクをフライパンに入れて弱火で熱し、ニンニクの香りを立たせる。
3.フライパンに白身魚の皮を下にして並び入れ、玉ねぎもまわりに入れて炒める。魚の焼き目がついたら、裏返して軽く焼いてから、白ワインを入れて煮立たせる。
4.白ワインが煮立ったら、水とミニトマト、ブラックオリーブ、ズッキーニを入れて一煮立ちさせ、蓋をして弱火〜中火で10分ほど蒸し焼きにする。
5.魚に火が通れば、塩コショウを入れて味を調えて、最後にわさび菜を散らし入れて蓋をして20秒ほど。わさび菜がしんなりすれば完成です。
ズッキーニと書きましたが、ブロッコリーやエリンギなどでも美味しいです。またコンソメの素などでスープの味付けしてしまうのも簡単で美味しく間違いがありません。
わさび菜の保存方法
わさび菜は乾燥に弱いので、新聞紙に包んでポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で立てて保存するようにして、なるべく早めに食べ切るのがおすすめだそうです。
わさび菜を買うなら生駒の青空市場へ
生駒のわさび菜は、ピリッと辛くて美味しいよ。これからの時期、寒くなると春までどんどん収穫できるので、ぜひ青空市場や移動販売で見つけたら、買ってみてください!とおっしゃる井上さん。
井上さんの他にも生駒には、わさび菜を栽培している農家さんが何名かいます。旬の美味しい味わいをぜひ生駒の青空市場でお買い求めください!