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【協創対話プロジェクト報告】幼稚園児と取り組むフードロス問題 電通×TABLE FOR TWO×生駒市

こんにちは。
生駒市役所SDGs推進課 公民連携係です。

今回ご紹介する事例は、2023年2月に生駒市の俵口幼稚園で実施した、
規格外野菜を通してフードロス問題解決を学ぶ食育ワークショップ
です。

提案いただいたのは株式会社 電通NPO法人TABLE FOR TWO International(以下TFT)

キーアイテムは“キャラベジシール”

こちらはとてもシンプルですが、それゆえに素晴らしいアイデアです。

形が悪かったり、大きさが揃っていなかったり、傷がついていたり、、で廃棄に回されてしまう規格外の野菜や果物たち。

それらに目や鼻や口などのシールを貼ることで親近感や愛着を生み、個性を持った野菜「キャラベジ」へと変身させる。

子どもたちに楽しんでもらいながら、身近に食育、フードロス削減を学んでもらおうというワークショップです。

不揃いの野菜たち
生駒市農業振興協議会から提供いただきました
食育の時間
みんな熱心に聞き入っています

野菜が好きでなかったり、好きな野菜にしか興味を持たなかったりする子どもたちや、普段、規格外野菜に触れ合う機会のない子どもたちが、楽しんで積極的に野菜に触れる姿を見て、一緒に参加された保護者の方々も喜んでおられました。

キャラベジキット(規格外野菜+シール)が販売されていれば買いたいという声も多く聞かれました。

スーパーなどでは見られない個性的な野菜や果物たち
夢中になって取り組む子どもたち
大人の想像力を超えた、楽しく個性的なキャラベジたちが生まれました


ワークショップの後には、キャラベジ野菜の生みの親である農家さんの新鮮野菜の即売会も開催。

積極的に野菜を選ぶ子どもたち
販売会は他の幼稚園などでも実施されました

TFTのプログラムに則り、野菜は寄付付きで販売され、今回の売り上げで世界の途上国の子どもたちに100食分の給食が寄付されました。

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寄付付き販売のベースとなったTFTの寄付の仕組み


NHKでも取り上げていただきました。


今回のワークショップを通して、

  • 食品ロスの削減

  • 子どもたちに野菜を好きになってもらう

  • 規格外野菜の新しい販売方法のリサーチ

  • 途上国の子どもたちへの給食の寄付

に貢献できました。


先日、電通報でも掲載されたので、こちらもぜひご覧ください。

この記事の中にある、

キャラベジの目的を、単に捨てられる規格外野菜が「もったいないから活用しよう」という文脈で設定するのでは、世間と農家さんとの認識の乖離(かいり)が埋まらないままです。そこで、キャラベジでは “規格外な野菜”というネガティブな捉え方ではなく、形や大きさや色がユニークな“個性的な野菜”として、ポジティブな捉え方をすることで新たな価値を付与できないかと考えました。

という部分は、捉え方を変えることで価値の転換ができる、非常に勉強になる視点だと思いました。


今後、様々なところでこういった活動が広がり、フードロス削減が進んでいくことを願うばかりです。