第4期いこま未来Lab Day2フィールドワーク・チーム分け会レポート
こんにちは!地域コミュニティ推進課の松尾です。
本レポートは、8月12日(月・祝)に開催された「いこま未来Lab」Day2の様子をお届けします。
いこま未来Labは、生駒市をフィールドに、高校生・大学生が地域の大人と一緒に、自分たちで企画したプロジェクトに取り組む実践型ワークショップです。
生駒市で活躍されているプロジェクトマネージャー(以下PM)や、まちの大人と出会い、伴走してもらいながら、学生主体でプロジェクトの企画立案、支援者の募集、プロジェクトの実践まで一貫して行います。
Day2では、チーム分けを行い、各チームで活動テーマを決め、いよいよプロジェクトが本格的に始まります!私たちも「どんなテーマ、チームになるんだろう」とワクワク・ドキドキします。
今回も、企画に参加してくれた学生たちの様子をお届けします!
Day1の様子はこちらからどうぞ。
生駒駅周辺をフィールドワーク
Day2最初のプログラムは、生駒駅周辺のフィールドワークです。
フィールドワークには、「生駒市を散策し、人、モノに触れる中で、企画のヒントを見つけてほしい!」そんな想いが込められています。
初めに、100年以上の歴史を誇るケーブルカーがある鳥居前駅にやってきました。ケーブルカーは、ワンちゃんの形をした「ブル」やネコちゃんの形をした「ミケ」の愛称で、こどもから大人まで幅広い人気があります。学生がちょうど駅にやってきた時にブルがやってきました!思わず「かわいい」とぽろり。
次にみんなでやってきたのは、「ぴっくり通り商店街」。おしゃれなお店があったり、美味しそうなフルーツ、野菜を売っているお店があったり、雑貨屋さんがあったり…。いつもは意識しないで通る道をあえてゆっくり歩くことで、何か新しい発見があったかもしれませんね。
「生駒市市民活動推進センターららポート」に到着
生駒駅周辺を散策した後に立ち寄ったのが、「生駒市市民活動推進センターららポート(以下ららポート)」。ららポートの職員が、施設の概要や活動内容をクイズを交えながら話してくれました。
ららポートは、市民活動やボランティア活動を推進するための施設です。市民公益活動を行う団体が、90団体、個人ボランティアが223名(2024年8月12日時点)ららポートに登録されており、学生から高齢者まで幅広い世代の方が活躍されています。ボランティアコーディネーターも在籍しているので、「ボランティアに興味はあるけど、何から始めたらいいかわからない」と思っている方は、ぜひららポートにお越しください!
次に、実際にららポートに登録されている2団体から活動の原点や想いを聞きました。
①一般社団法人 市民エネルギー生駒
初めに、(一社)市民エネルギー生駒の代表理事である楠さんのお話を伺いました。
(一社)市民エネルギー生駒は、「環境に優しく安全な再生可能エネルギーの普及と、地域のエネルギーによる収益を地域に還元し地域の活性化を生み出す」をポリシーとして、2013年に生駒市民有志にて設立されました。また、2022年度には、第10回環境省グッドライフアワードにて環境大臣賞・優秀賞を受賞した法人です。
「地球温暖化を止めるには、化石燃料の使用を減らす必要がある。市内各所に太陽光発電設備を設置することで、再生可能エネルギーを生み出す。また、エネルギ―は緊急時でも使えるようにしており、エネルギーの地産地消や、エネルギー販売による収益を地域に還元し地域活性化にも取り組んでいる。この活動を続けることで持続可能な社会の実現を目指したい。」と熱く語ってくれました。
②ひまわりの集い
続いて、ひまわりの集いの代表者である浦林さんにお話を伺いました。
ひまわりの集いは、知的障がいのある人などの社会参加・交流を目的に様々なイベントを企画・運営している団体です。「誰ひとり取り残さないーLeave no one behindー」を合言葉に、誰もがいきいきと活躍できる場所を共に創造する仲間を見つけ、協働することを目指して活動されています。
ひまわりの集いの活動以外にも、生駒市で英語教室の先生をしていたり、外国人に「茶道」を普及したり、吹奏楽団で市民に音楽のひとときを提供したり、様々な分野で活躍されている浦林さん。「ボランティアを始めたきっかけは、誘われたときに断らないようにしてきたから。巻き込まれる力も必要。」とのこと。「周囲からは、『いつも忙しそうだけどいつも楽しそうだね。』と言われるが、モットーはBeyond expectations&So what? 頼まれた以上の成果を出す。活動に対して、何かを言ってくるような人が現れても『だから何?あなたはできるの?』と言える信念をもってみんなで活動しています。」と語ってくれました。浦林さんの経験の多さにみんな興味津々でした!
その後、事前に用意された質問カードに沿って、学生と活動団体で座談会が行われました。学生からはカードにない質問、意見が飛び交い、場は大盛り上がりでした!
最後のフィールドワークは「Kininalu」
次は近鉄生駒駅の近くにあるカフェ「Kininalu」にやってきました。
「Kininalu」は、働く世代が集う、やってみたかったことにチャレンジできるカフェです。月2回程度朝活をしたり、ワインやカレーのイベントがあったり、お弁当販売があったり、開店時間や内容は、日によって様々です。
PMの小林さんや田村さんは、「Kininalu」をコワーキングスペースとして活用していたり、時には店長になってイベントを開催していたりするそうです。通る人が思わず寄ってみたくなる。そんなおしゃれで不思議なカフェでした。
フィールドワークはここで終了!実際に歩き、説明を受ける中で、これからの活動のヒントを得ることができたかもしれませんね。
あなたのすき、とくい、やってみたい、を教えて!
午後のワークでは、「自分の興味」「活動先のコト」「フィールドワークで感じた生駒の良さ」を組み合わせて、活動のテーマを決めていきます。
最初のワークは「あなたのすき、とくい、やってみたい、を教えて!」です。このワークでは一人ひとりの興味を引き出しみんなで共有することで、共感を得たり、相手の事をより深く知ることが出来ます。学生からは「読書が好き!」「一人旅が好き!」などの共通点が見つかったほか、「野球のバントが好き!」「火おこしが好き!」など個性溢れる意見も。皆の知られざる一面を知ることが出来ました。
生駒での観光や宿泊っておすすめですか!?
突然ですが皆さん、「旅行や遊びで、はじめてまちを訪れた時、どんな体験が記憶に残っていますか?」
私は、奈良県出身の海なし県民だったので、初めて海を訪れた時の匂いや、マリンスポーツの体験が記憶に残っています。
今回関わる団体の一つである「(一社)和草」の民泊施設である「しおのめハウス」は、地元と観光客を繋げるローカルツアーを行っており、多くの外国人が訪れます。しかし同時に「より多くの人が訪れるにはどのような仕掛けが必要か。」という問いも抱えています。
「しおのめハウス」について、海外や市外の人が訪れたくなるようなテーマを先に考えるのではなく、記憶に残っている体験を引き出すことで、企画に活かすことが出来るかもしれないアイデアをブレストしていきます。
次に、友達や親戚を生駒に誘いたくなるには、どんな体験を作ってみるか。を考えます。
生駒には、竹があるから「竹飯盒(はんごう)」や「マイ箸作り」「流しそうめん」とか何か体験できることを企画したら楽しいかも!
生駒は山が多くて歩くことが大変なイメージが強いけど、自然を活かした「山サウナ」があってもいいんじゃないかな。
「生駒脱出ゲーム」と称して、生駒市全域で出来る謎解きイベントをして、クリアするまで帰られないっていうルールにしたら楽しそう(笑)
など、学生ならではのユニークなアイデアがたくさん出てきました!
みんなが住みたくなるまちってどんなまちだろう?
「自治会館って知ってる?」
学生が「幼い頃は親しみがあったけど、中学生、高校生となるにつれて、自治会に訪れることも少なくなってしまったな。」とぽつんと独り言。なんで行かなくなってしまうんだろう。どうして皆都会に引っ越してしまうんだろう。そんなことを考えます。
先ほどのワークとは雰囲気が変わり、みんなも難しい表情に。ここでPMの小林さんから「逆にどんな自治会館だと訪れたくなるだろう?」という問いかけがあり、みんなで考えることに。
自治会館で学生主催のお祭りイベントが出来たら、学生も集まりそう!
よくある自習室は話すことが出来ないから、そこそこ話すことが出来る自習室が自治会館にあれば良いな。
とまたまた面白いアイデアが出てきました!
チーム分け
最後に、Day1・Day2の各ワークを踏まえて、「生駒台自治会」「しおのめハウス」のどちらのチームに入って活動したいかを選びました。その結果、生駒台自治会チームは4人に、しおのめハウスチームは5人になりました!
第3期いこま未来Labでは、チーム分けにかなりの時間を要したため、今回はうまくチーム分け出来るか正直不安でした。しかしいざチーム分けをしてみると、学生からは興味をそそられる意見がたくさん生まれ、「どっちのチームでも自分のしたいことが出来そう!」と前向きな意見も出てきて、不安もなくなり運営側もワクワク。
次回のDay3では、企画作りにおいて重要なことや、友達を企画に誘う際のお誘い文を考えるレクチャーの他、中間報告会に向けた準備を行います!
レポートも随時更新するので興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!
現場からは以上です!