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えっ!古都華がパスタ??第6回いこまレストラン開催報告@トヨジタリーノ

いこまレストランとは?

生駒産野菜の市内流通拡大を目指し、市内の飲食店と生産者をつなぐ「いこまレストラン」。イベントでは、市民の皆様にも試食モニターとして参加していただき、生駒産野菜を取り入れたメニューを試食していただいて、生駒市の農業について考えるワークショップを開催しています。

今までも様々な飲食店で開催し、それぞれ趣向の凝らし、生駒産野菜を活かしたメニューを披露していただいてきました。

今までの「いこまレストラン」はこちらから!
めちゃうまいぞ!生駒野菜をプロが調理!第5回いこまレストラン|生駒市公式note
第4回いこまレストランを開催しました!@韓国家庭料理AIGOYA|生駒市公式note

今回のいこまレストラン

今回は、2月5日(月)に生駒市元町の老舗イタリアン「トヨジタリーノ」さんにご協力いただき、3名の農業者をお招きして開催しました。

地元の愛される老舗イタリアン「トヨジタリーノ」

「トヨジタリーノ」さんは、生駒駅から西へ徒歩4分、宝山寺方面に向かって少し坂道を登ったところにあります。平日のランチタイムでも予約が欠かせない地元に愛された人気イタリアンです。

山里シェフを囲んで記念撮影

鮮度の良い地元野菜を使いたいと思いはあったのですが、なかなか、生駒の農家さんと出会う機会がありませんでした。シェフの山里さんは、この目で畑を見たいという思いが強く、イベント開催までに3軒の農家さんをまわり、これぞという野菜を見つけていただきました。

積極的に農場を見学し、メニューを検討しました

参加してくださった3名の農家さん

東菜畑 井上良作さん(菜畑エコファーム)

井上さんは、多品目の野菜や果物づくりに取り組んでいて、その品目数は、年間で70品目以上と、まさに野菜づくりのプロフェッショナル。生駒市内での青空市場や移動販売に積極的に取り組み、消費者へ直接販売し、その意見をくみ取った野菜づくりに心がけています。

お客様の美味しいというお声がうれしいです

南田原 山本昌史さん(いこま満天ファーム)

山本さんは、もともとメーカーに勤めていたのですが、家族に安心して食べてもらえる野菜が作りたいという思いから、新規就農して安心安全な野菜づくりに取り組んでいます。「みのりの里しらにわ」や「菜畑マルシェ」に出店してます。

様々な野菜つくりに挑戦してます

高山町/小明町 藤原大輔さん(いちごの縁f(エッフェ)

藤原さんも新規就農して地元の生駒でいちご農家を始めました。真心込めて丁寧に育てたいちごは、完熟収穫にこだわり、地元での流通を大切にします。60以上の産地が参加する「全国いちご選手権(日本野菜ソムリエ協会主催)」では藤原さんの古都華が銅賞に入賞するほどの苺作りの腕前です。

様々な研究を重ね、美味しい古都華を育てます。

今回、活躍した生駒野菜とそのメニュー

今回使った野菜の一覧

いちご古都華(ことか)(藤原さん)

藤原さんの作る古都華は甘みがたっぷりで高糖度。できるだけ完熟で収穫している為、日持ちはしにくくなりますが、その分美味しさを感じてもらえます。完熟いちごの美味しさは、地元の苺だから楽しめる贅沢です。

奈良県オリジナル品種「古都華(ことか)」

当初、トヨジタリーノさんから古都華の注文をいただいたときは、デザートを作ってくれるものと考えていましたが、なんとカルボナーラに大変身!!

いちごのカルボナーラ
今までカルボナーラに苺を入れなかったことを後悔するほど美味しいです。

誰もが、その味を想像できずにいたのですが、食べてみるとめちゃくちゃ美味しい一品でした。濃厚なカルボナーラの味わいを甘み豊かな古都華が和らげ、ほのかな酸味が後味を爽やかにします。

また濃厚な肉料理ともよくあい、こちらも濃厚な肉の味わいと古都華の優しい甘みがマッチして、食後の満足感を引き上げます。

牛肉のタリアリータいちごのバルサミコソース
こちらも濃厚な肉料理の味わいを優しく包みこみ、爽やかな味わいに。

長期熟成紅はるか(山本さん)

山本さんからご提供いただいたのは、紅はるか。糖度が非常に高く甘みが強いので、近年人気のサツマイモです。特に焼き芋にするとその甘みが濃厚になり、美味しさが増大します。

焼き芋にした紅はるか

通常、さつまいもは畑で収穫してから1ヶ月ほど寝かすことで味わいが乗ってきます。それ以上寝かしても糖化作用により、もっともっと糖度が上がることはわかっているのですが、倉庫での温度管理作業が必要になったり、キャパシティー不足や長期保存になるため品質ロスのリスクが大きくなり、早めに出荷してしまうことがほとんどです。

それでも山本さんは、このイベントのためになんと150日間およそ5ヶ月もの間、紅はるかをじっくり熟成させ続けてくださいました。そんな大変希少な長期熟成紅はるかをトヨジタリーノさんが、その美味しさをしっかりと感じられるポタージュにしてくださいました。

紅はるかのスープ
甘みだけではなく、芋の美味しさを味わえる一品に

ちょうほう菜(井上さん)

野菜を年間70品目以上も野菜を作っている井上さんがおすすめするのが、この「ちょうほう菜」。見た目は小松菜やほうれん草のようですが、クセがなくて、炊くとクタクタになって食べやすい野菜です。

小松菜のような見た目の葉物野菜

井上さんも大好きな野菜で、ぜひみんなに知ってほしいと宣伝に力が入る野菜。今回は、ちょうほう菜を特別なピューレソースに仕立てていただきました。ビーツの赤いソースと緑のちょうほう菜のソースが見た目にも美しく、クセがないので、白身魚の味わいをしっかりと活かします。

白身魚のムニエルとちょうほう菜のピューレソース

他にもカラフルにんじんやデストロイヤーが、サラダやタリアータに、ブロッコリーやカリフラワーもムースにしたり、白ネギの豚肉巻きや実に多彩な生駒野菜のイタリアンを楽しみました。

みんな美味しくいただきました。
当日のメニュー

ワークショップでも話しました。

食後は、市民の皆様と生駒の食と農の未来にむけて、生駒市の地産地消の取り組みを学び、生駒産野菜の消費拡大を目指して皆さんと話しました。

食後に勉強会

大阪のベッドタウンとして発展してきた生駒では、農家さんの兼業化が進み、販売農家の割合がとても少ないことや宅地化が進み農地が減少していること、また山の斜面や丘陵地に農地があり段々畑で、耕地面積が小さいことが特徴です。実際に生駒の販売農家さん1件あたりの平均耕地面積は0.6haと全国平均の2.6haの1/4以下しかありません。

いこまレストラン配布資料より「生駒市の農業」

そんな小さな耕地面積を最大限に活かすためには、少量多品種の野菜を育て、農地を何回転もさせるのが効率的で、生駒で野菜を作る農家さんは、少量ながらも付加価値のある野菜作りに取り組みます。

しかし、いくら付加価値のある野菜だとしても、少量で販売するには、輸送コストがかかりすぎて、市場への発送やチェーン店への納品は、とても難しいのが現実です。

そのため、生駒の農業にとって、地元で農産物を流通させる「地産地消」が非常に重要なものとなるのです。

いこまレストラン配布資料より「地産地消のメリット」

このように地産地消が大きなキーワードになっている生駒産野菜を生駒市内で販売するために取り組んでいくべき、アイディアを皆さんからいただきました。

生駒産野菜の販売について、こんなにたくさん意見が出ました!

・農業者のグループで飲食店さん向けに予約注文を承るのはどうか?
・不ぞろい野菜のセットを作って予約注文を受けるのはどうか?
・レシピを作ってそれに合わせた野菜セットの販売をするのはどうか?
・ネット販売で月々の野菜セットを作るのはどうか?
・もっと青空市場やこういった取り組みについて市内外へ発信するべき。
・いこま野菜の調理の仕方を広めていく料理イベントなど開催できないか?

活発な意見が飛び交いました!

ワークショップでは、生駒市の地産地消への取り組みについて説明させていただきました。また、生産者さんと同じテーブルで食事をしながら、生産者さんの考え方や熱い想いに触れ、参加者の皆さまには、生駒の農業を身近に感じていただけたと思います。

いこまレストランモニター募集中

生駒市農林課では、このような「いこまレストラン」という企画を年に3回ほど企画しています。つきましては、事前登録モニターを市民の皆様から募集しています。

開催日が決定次第、事前登録モニターの皆様にご連絡差し上げ、本募集開始させていただいています。ご興味のある方はぜひお申し込みお願いします。

●募集対象:18歳以上の方(高校生を除く)
●参加費用:500円(当日現金にてお支払い)
●募集人数:各回10名程度
●募集条件:当日の様子をSNSに掲載できること

生駒産野菜を応援!いこまレストラン | 生駒市公式ホームページ (ikoma.lg.jp)